飯南支部教化事業報告 『総代神社作法講習会』

SN340027

 三重県神社庁飯南支部では毎年九月頃に支部の教化事業の一環として、 管内神社の総代を対象とした 「飯南支部神社作法講習会」 を開催している。
 この作法講習会は、 各神社の祭典に奉仕する氏子総代に神社作法の習得と神社神道への更なる理解を深めることを目的として、 毎年開催されている。
 講習では、 事前に各作法の講師を神職に分担させ、 教本を作成し、 各担当神職は責任をもって実習、 解説を行う。
 白衣袴の着付け、 手水作法、 玉串拝礼、 手長作法の他、 祭典の流れや神饌に関する基礎知識など幅広く行われる。
 毎年、 色々な質疑があり、 神職にとっても祭式作法について自己確認が出来る機会となる。
 講習会には毎年、 多くの新任の氏子総代が受講している。 参加者からは 「日頃の祭典奉仕で行っている所作に細かな作法があり、 大変勉強になった。 是非、 次の祭典奉仕に生かしたい」 などの感想が寄せられている。
 本講習会は祭式作法の習熟はもちろんのこと、 神道教化の役割も担っており、 支部事業として大きな意味を持つ。
 又、 飯南支部は小規模な支部ではあるが、 管内の全神社関係者が集まる機会は中々ない。 しかし、 この講習会では全神社から三名以上は参加する為、 各神社同士の交流や支部の協力体制の強化など様々な効果もある。
 総代は神社作法を通じて、 その作法の一つ一つが神様への敬いの気持ちへの表れであり、 作法の大切さと、 本講習会の重要性を感じている。
 支部では、 講習内容についても、 神職が毎年検討会を開き、 教授法や講義内容の改善を図っている。 講義のなかでは 「清め塩」、 「祓へ」 など毎年新たなテーマを設け、 様々な工夫が行われている。
 県下でも作法の講習教本を頒布する等の教化事業を行っている支部はあるものの、 実際に講習会を開催し、 長年に亘り継続している支部はないのではないだろうか。
 小規模支部の利点を生かし、 更なる氏子への神社理解を深める教化事業としてご紹介致したい。
 各神社の秋の例祭が10月から始まり、 講習を終えた氏子総代が早速活躍することとなるのである。

三重県神社庁「みあかり」第18号