種生神社 – たなおじんじゃ –



由 緒
本神社の前身は「鹿島神社」と号し創立の経緯は不詳であるが祭神は武甕槌命,経津主命,天児屋根命であった。明治37年5月以降同41年11月に至る間に大字川上を除く旧種生村大字霧生奥鹿野を除く旧矢持村村社九社及び無格社14社を合祀した諸社のうち高尾老川諸木福川の旧村社は昭和30年分祀し旧の姿にもどった。特殊神事
種生神社の秋祭り
1、概要
種生神社の創立は奈良朝までさかのぼる古い神社であり、明治になって神仏混淆の廃止と改正により、村社鹿嶋神社となる。明治40年に現在の種生神社と改名される。その後、昭和30年に7社に分祀され今日に至る。その中で、古来より「種生祭」は「馬掛祭」といわれ、古式豊かな神事行事であった。本殿の神霊が御神輿に乗って、お旅所 に御渡りする「わたり」の儀式は、鹿島の神が船で御渡りした姿を移し伝えたものと言われており、伊賀では類を見ない珍しいものである。また、獅子神楽が江戸時代中頃に伊賀一宮敢國神社より伝わり、今日まで伝承されている。又、相撲甚句は明治の初め頃、上野の愛宕神社より伝授され、今日に至っている。
2、組織
氏子(種生区、高尾区【出合・床並】)内に、郷土芸能保存会をつくり、その下に相撲甚句保存会、祇園囃子、舟歌保存会、獅子神楽保存会などの伝承のための組織をつくり活動している。
3、行事次第
(1)相撲甚句(現在は休止)
宵宮行事として行なわれている。これは、種生地区に150年前から、上野の愛宕神社より伝承されていて、神社の境内に土俵を特設し、褌姿の三役力士が土俵入りを行い、取り組みという古式にのっとり行なわれる。最後に裸の力士10名ほどが、土俵上で輪になり手足を交互に上げ下げして踊り、「伊賀のヤァホイホイ...」と独特の節回しで歌う。
(2)出仕の儀
本宮では午後2時より氏子全員による出仕の儀が行われる。
(3)お渡り式
本宮では、午後3時より豊作と地区民の安全と健康を願って、御渡り式が1時間程行なわれる。御渡り式は神社拝殿前より出発し、約100メートル離れた御旅所までの馬場を三頭の獅子の祓舞を先頭に当屋の氏子十名で担ぐ神輿、宮司、祭員、地区の古老たちが中世歌謡を伝承しているといわれている舟歌を高らかに唄いながら、帆立木(こたつき)と角力の幟を捧げ持ちながら歩く。列の最後尾は六名の祇園囃子を奏でる学童を乗せた舟形檀尻が行列して続いて行く。この行程を三回繰り返して終了する。
(4)舟歌
「秋の田を 刈りほし行けば あら露の ソイトノウ 川岸ゆいぬ 芽白の柳 いつか我が身と いつかは君と 露しげき ソイトノウ 露しげき 草葉の露に袖はぬれ ソイトノウ 榊葉の立ち葉のかげで 枕さだめ ホヤロー」
(5)角力甚句
「東西、東西、東西、掛けまくも畏き種生神社祭礼につき、例式の角力を相務め一度土俵に入りたすとも、かわら心命の利勝厳重たり。さすれば、角力は余才、余力にして神州の甚句をえん。此ことを持ちて五宇氏子当神社極典をおし開き、本日良心をえらび、うやまって申す。昔鎮西八郎為朝の末孫十郎朝永は十八才にして力七十五人力あり。
我此の力、世に示さんと広き所に二十五間四面の矢来をゆい、内に十六表を築き、天に紫の甚色を張り、西に虎の勢いあり、東に龍のせいあり。さすれば、角力は世の常の狂言なり。今日もたわむれとは、天地黒色の相意たり。昔、もろこしの里におきまして、韓の武丁の曰く、角力は武士の一條たり。其れ組内として二間一尺四分の場所を争う事これ今日の古例至り。」
角力行司
「まだまだどちらもたがいに におうところ油断なく お立になって 参りましょう ヤー。」角力にて優勝すれば、行司が「鎮西八郎為朝の末孫十郎朝永の御裁法をもって これ今日の大関かなふ当所の住人 大錦― 大錦ー」幣を握り合って3歩前進、3歩後退する)
力士の唄
「伊賀のヤーホイホイ アラ 上野のヨー 天神さんの前 オー 鐘はヨー一里ヤーア アラ聞こえてヨー ドッコイ 二里響くヨー」後「相撲にゃアーヨーオ ホイホイ アラ負けてもヨー けがさえなけりゃヨー」前「娘ヤ ホイホイ アラしたがるヨー 親さしたがるヨー しゃさなヨー ホイホイ アラなるまいぞ ドッコイ しすの帯はヨー」後「さらばヨーオ ホイホイ。アラ 相撲取りヨー 甚句がわかるヨー。」
| 神社 コード |
4210004 |
|---|---|
| 鎮座地 | 伊賀市種生 1278 |
| 御祭神 | 《主》武甕槌命、経津主命、《配》天児屋根命、《合》天押雲命、速玉男命、誉田別命、市杵島比売命、大日孁貴命、大物主命、奥津姫命、大山祇命、五男三女神、建速須佐之男命、菅原道真、大鷦鷯命、紀友雄臣、火之迦具土命、奥津彦命、瀬織津比売命、稲田比売命 |
| 祭祀 | 秋祭 10月最終日曜日 祇園祭 7月第2日曜日 |
| WEB サイト |
https://tanao-jinja.jp |
