木本神社「神輿渡御」

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木本(きのもと)神社
三重県熊野市木本町95  社務所 0597-85-3586  宮司 田中 安弘

神輿渡御  祭典日 体育の日の前日

 古代、 神倉 (蔵) 山に降臨された熊野神は、 石渕 (貴祢谷) 昔祭礼日は、 九月九日で節句の祭ともいわれ神輿渡御を行う祭礼である。 当日、 祭典の後、 御輿への神移しを行う。 神輿は本殿の白州へ安置されそこで移される。 神輿が当社を出ると出立ちの御神酒として皆に振る舞われる。

 渡御はお昼頃に、 「稲荷山車」 がはじめに出発、 続いて 「御神輿」、 「六法」、 「よいや」、 「子供みこし」 「元宮太鼓」 の順で、 お旅所 (稲荷神社) へむかう。

 六法行列は紀州藩の本藩直轄地となった木本の住民がその喜びの心を表したもので、 参勤交代・大名行列を模倣したものと言われ、 六法 (方) の名前は天地東西南北の六方向に大きく手を振って足を力強く踏みしめるような所作から、 歌舞伎の六法 (方) に由来していると言われている。 笛吹き・歌い手に次いで、 挟み箱・熊毛・鳥毛・手槍・立ち台・弓・鉄砲など、 総勢三十名ほどの若い衆が顔に白・赤・青の化粧をし、 フリコーメソー、 ヨーイヨイ、 ソーレ、 ソーレ、 ヨイヨイ、 セッ、 ヨイヤハッ、 ヨイヤハッ、 ヨイヤハッの掛け声を入れ、六法を振りながら、 行列で進む。

 御神体を移した神輿は約一トンもの総重量はあり、 基本的には台車に載せられて町内を練り歩きますが、 「浜担ぎ」 や町内に設けられた各“宿所”では百数十人もの奉仕員によって直接担がれる。 御輿渡御の道中、 町内に設けられた各 「宿所」 で供え物として住民から振る舞われる酒が、 次々と神輿に振りかけられ、 伊勢音頭が高らかに歌われる中で掛け声をかけ、 勇壮に担がれる様子から 「暴れ神輿」 といわれ、 「チョーサヤ、 チョーサヤ」 という掛け声は中国語の“招財”を起源とする“ワッショイ”の古い形の言葉と言われている。 また、 神輿がお旅所から出発する時台車から外され奉仕員に担がれ 「浜担ぎ」 (七里御浜で熊野灘の荒波に神輿を浸け、 浜に落として清めを行う。) が行われ、 日付が変わる深夜に、 木本神社に帰り、 渡御行事が終了する。

三重県神社庁「南勢・牟婁地区の特殊神事」