長島神社「船だんじり」

nagashima

長島(ながしま)神社
三重県北牟婁郡紀北町紀伊長島区長島1409  社務所 0597-47-1421  宮司 御舘 重尚

船(ふな)だんじり  祭典日 一月十五日

 この神賑行事は鰹釣りを模した船山車で町を練りながら神社に曳き入れる漁師町ならではの勇壮な祭りである。
 記録では延亨二年 (一七四六) の 「団尻仲間定」 によると当時からだんじり講が組織されており古い由緒を持つ事をうらづけている。
  「定」 は五カ条からなり 「後ノタメ此ノ如クニ候」 と述べている。
一、 山車の連中は信心して、 今後みだりがましいことがないようにする。
一、 祭礼のことで、 外部からどんなことがあっても、 外部に対して憤りをぶつけないようにする。
一、 山車連中は喧嘩口論をしてはならない。 喧嘩のさばきは当人に責任を持たせている。
一、 紀州候からの命令があれば別だが、 寄付金が不足するからといって、 山車を中絶しないように
   する。
一、 山車の諸入金が不足したときは、 署名している連中が調達して買掛けの費用をきちんとすること。

 町内の本町組、 西町組、 横町組の漁方三組の漁家だけでなく商家も名を連ねている。 当時既に町内に自治制がしかれ、 合議制が進んでいたとみられる。
 以前は漁師の若い衆が競いあって酒の勢いで持っている、 うばめかしの梃子で神社境内に入る頃には船が破壊され毎年新しい船を調達していたが今は同じ船を使用している。 現在では若い衆に混ざり小中学生も乗って餌に見立てた飴を撒きながら町内を練り 「チョイサー」 「ハマイセー」 の掛け声も勇ましく。
 これだけは今も昔も変わらないのである。 ともあれこの祭りが終わり町では出漁開始となるのである。

三重県神社庁「南勢・牟婁地区の特殊神事」