阿射加神社(小阿坂) – あざかじんじゃ –


神紋:花菱、 境内:5,891坪、 境外地:1,215坪、
社殿:本殿(大社造・三殿で本殿をなす)、社務所、調舎、馬舎
境内社:大若子神社(大若子命)、氏子:210戸、小阿坂町、崇敬者:若干名
由 緒
倭姫命が皇大神の御神霊を奉じ、諸国を巡行せられたとき、安佐賀の山の嶺に荒ぶる神がおり、倭姫命は宇治の五十鈴の川上の宮に行くことが出来なかった。倭姫命はこの荒ぶる神の所業を天皇に申し上げるため伊勢大若子命たち三人を朝廷に遣わされたところ、天皇は大若子命に命じて荒ぶる神を祀るための様々な贈り物を賜えた。大若子命はその贈物をもって荒ぶる神に捧げ、ついに安らかに鎮めることができ、安佐賀に社殿を建て、伊豆速布留神をお祭りするようになった。この社殿が今の阿射加神社で、伊豆速布留神とは猿田彦大神。時は垂仁天皇18年の4月16日のことで、神社創建にかかわった大若子命は、当社の境内社「大若子命神社」に祀られている。承和2年(835)従五位下、斉衡2年(855)従四位下、貞観8年(866)従三位を捧げ奉ると国史にみえている。「阿射加神社(並明神大)」とある式内社は当社のことである。
特殊神事
粥試し・お火試し
この両神事は、昭和40年に松阪市の無形文化財に指定されている。お火試しは天候を、粥試しは稲の作況を占う農耕神事である。お火試しは約30㎝、下方に1月~12月の月を記した樫の割木と1月~12月の月を記した檜の板を準備する。当日、樫の割木を囲炉裏で先端部分を燃やし、燃えた火をそれぞれ書かれた月の板の上に置き消えるのを待つ。その消えた火が白い灰になるとその月「晴れ」、黒い炭の状態の時は「雨」、その中間が「半晴れ」と占うのである。晴れの月は雨が少ない、雨の月は雨が多い、半晴れは中間で、雨量の占いで天気予報ではないので「曇り」はない。粥試しは割木と同じ囲炉裏で五合の米と一合の小豆に約15㎝の早生(わせ)、中生(なかせ)、晩生(おくて)、の記を付けた三本の竹を入れて小豆粥を炊く。炊きあがった鍋からこの3本の竹を三方の上の土器に置き割った竹を開きその中の米や小豆の入り具合で「大々豊作・大豊作・豊作」と占う。この二つの神事の結果併せて氏子は今年は何を作付けしたらよいかを判断する。今の時代と違って情報が乏しく科学も未発達な時代では重要な神事であった。この神事は神社の施設「調舎」(ちょうや)で行われ、毎年1月14日に、その準備を1月8日に実施していましたが、平成15年から1月12~18日土曜日に、準備はその6日前の日曜日に行うようなった。
祭典日 1月12~18日の土曜日
| 神社 コード |
4217018 |
|---|---|
| 鎮座地 | 松阪市小阿坂町 120 |
| 御祭神 | 猿田彦大神 |
| 祭祀 | 例祭10月8日、 年中恒例祭四回 「かん踊り」:1月14日 江戸時代から続いており、大人の音頭で男子がかんこ踊り、女子がうちわ踊りを行う。(三重県無形文化財) 粥試し・御火試し」:1月14日 二つを合せて行う年始めの神事。粥試しは稲作の作柄を、お火試しは1年間の天候を占う。(松阪市無形文化財) |
| アクセス | 近鉄・JR「松阪」駅から小野行バスにて「阿坂小学校前」下車、徒歩3分 |
