宇氣比神社(浜島)   – うけひじんじゃ –

由 緒

 当社はもと八王子社と称したが、明治4年8月に宇気比神社改称した元村社で、古くは現境内の南低地の海岸に鎮座されていたが、明治3年現在地へ遷座し奉ったものである。
 大字浜島字弁天に鎮座の那都珂志社、祭神衣通姫と、大字浜島字西早に鎮座の稲荷神社祭神倉稲魂命を、明治40年9月16日に合祀して今に至ったものである。
 合祀前の稲荷神社だけは、文久4年(1864)4月創祀の記録がある。
 特殊神事 正月11日に弓引と盤の魚行事が行われ伝承されているので、その記録を転載する。
「弓引射手は氏子中より未婚の青年2名選定す。7日間日々齋戒して練習を行う例なり。的は大・小2個を造る。森家(当主辯也)担当する所にして代々世襲なり。之を「的踏」と称する。元日より的貼のすむまで、一般に糊を使用せざる慣例なり。弓引の前に「盤魚」と称する行事あり。鮮魚を截るの式にして之を掌るは従来井上家(当主伴藏)の世襲とする所なり。鮮魚は鰡2匹を用うるを例とす。盤魚所役は裃を着け先づ頭を離して次に身卸しをなしたる後、原形の如く接合せて退く、此間魚を扱うには爼箸を用い手をふれざるを式とす。次に魚見役出でて、曩に原形の如く接合せたるものを更に之を細截し、頭は自ら持帰り切身は列席者に配布す。各自家に持帰りて神棚に供し年中の豊漁を祈るを例とす。
 次で弓引を行う。
 射手交互大・小の的に箭三本宛を射る。当日小的の黒星を射たる時は「祝直」と称して翌日引直しをする。年中一度の重要祭事なれば氏子一同盛装して氏神に参拝し、之を観るを楽しみとせり。最近は各地より多数の見学者あり。
鎮座地 志摩市浜島町浜島 681
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