木代神社   – きしろじんじゃ –

由 緒

 当社の創祀については詳かにし難いが社伝に因れば神代に大和朝廷より伊賀の開拓を命ぜられた伊賀津姫命の子孫がこの地に多く住み、その祖先神である猿田毘古命を祀ったのが始まりと伝えられている。

 三国地誌に因れば古くは白髪明神と呼ばれ高山、喰代、蓮池の三カ村即ち木代郷の惣社として人々の崇敬を集めていた。明治41年喰代村にあった津島神社の本殿を移築して祭神とともに現在地に遷され、さらに三カ村の各社を合祀して社名を木代神社と改称した。喰代村の津島神社は伊賀流三大上忍百地丹波守が尾張国の津島神社の分霊を勧請して百地家の守護神として祀られていたものである。

 江戸時代を通じて戦前までは家相方位の守護神としてまた歯痛を癒す神として多くの参拝者があったが戦後は減少した。また合祀している長白羽命は繊維産業の神として信仰されている。

御神徳 家相方位守護 歯の守護 繊維産業守護

特殊神事

【白山祭】 12月15日

 白山神社はもともと蓮池の白山裏という所にあったが、明治41年に木代神社に合祀された。当日は2名が膳分を持って神社に奉る。この膳分は古式のもので他神社には見られない。

1, キョウ(白米8合供え用3合を型升に詰める。)ピラミッド型
2, 小豆玉(芋2升小豆8合ねったものをボール状にもる。)
3, ゴボウ(6寸長、6寸周り)3つたばねてわらでくくる。
その後衆祠膳分と呼ばれる伝統的な膳分が個々の前に用意される。

 内容は神前に奉る膳分の内容に加えて、にしん(砂糖炊き7個)豆腐汁、漬物等がつく。

 ちなみに神社の膳も個々の膳もコーカの木と呼ばれる木で作った箸が2膳そろえられる。

 講員が揃うと酒が、盃にそそがれ、2献目の酒で兄当主が「本年の当家は至って不調法者ばかりで膳分の所も甚だお粗末、なお酒の所も薄いそうでご座いますが、お召し上頂けば幸甚の至りです。」と挨拶する。3献目の酒が出たら弟当家が「右兄上が申し上げた通りです。」と述べる。

 その後膳分に袱紗を掛けて来年の当家に引き継ぐ。

 もともと白山裏で行われたが合祀されてからは木代神社で祭祀の後にこの式典が取り行われている。

 白山祭の式典は里人が大切に守ってきた他社には見られない古式のものがそのまま残っているのである。

神社
コード
4218020
鎮座地 伊賀市蓮池 351
電話番号 0595-36-2573
御祭神 《主》猿田毘古神《合》菊理比咩神、大山祇神、天児屋根命、火之迦具土神、底筒之男神、中筒之男神、上筒之男神、建速須佐之男命、応神天皇、稲倉魂神、菅原道真、長白羽命、大物主神、火産霊神
祭祀 例祭  4月8日
祈年祭 2月18日
新嘗祭 11月24日
秋祭り 10月22日
白山祭 12月15日