高角神田天白神社   – こうかくしんでんてんぱくじんじゃ –

由 緒

高角村には「神鳳鈔」に云う 「高角御厨一五町一石八斗、六、九、一二月高角神田四斗三升」が存在し、伊勢神宮の御厨、神田とされていたことから、当社の祭神も因縁深い天照大御神であると考えられた。ところが明治三年の公的な諸社調査の折、祭神と由緒を誤解して「白山社」と登録された。確かに当社の所在する「字天ケ森」は地元の人々が「天白様」と称してはいるが、天和元年(一六八一)酉年の 棟札に「天白御厨大明神 寺方村惣氏子川村四太夫云々」とある。「寺方村」は建保二年(一二一三)三月に高角村より分村したもので、「天白御厨」とは、『神鳳鈔』にいう「高角厨・神田」を指していると考えられる。以上から明治二一年に現社名に変更になった。

特殊神事

山の神

 寺方では山の神の祭礼が夏・冬の二回あり、夏の七月三一日は水無月盆で、通称「行灯祭り」が行われている。この行灯祭りは、各家庭の子どもたちが自分で作った縦四〇センチ、横三〇センチ、厚さ一〇センチの箱型の行灯を、児童集会所に吊るして並べる。この行灯の側面には「山の神」の字が墨で書かれ、両面には漫画の主人公や野菜・果物など思い思いの絵が描かれている。行灯を吊るした四本の綱の頂上付近には、富士山の形をした行灯や、別に買っておいた岐阜提灯八つが取り付けられている。現在この行灯は児童集会所で先生に手伝われながら作るが、以前はすべて子どもたちだけで作っていたという。

 この日は朝から子どもたちが各家庭を回って、お金や野菜などの寄付を募る。そのお金は子供会の活動資金となっている。日没になると浴衣姿の子どもたちが多く集まり、子供神輿が出たり、食べ物を中心とした夜店が並んでにぎやかになる。

 寺方では十二月七日に、子どもたちの行事で山の神の冬の祭礼が行われ、アカメシ(赤飯)を炊く。高角神田天白神社の隅にご飯を三升から五升炊けるハソリがかかるクド(竈)を作る。このクドは本来なら赤土に藁を切って混ぜ、かべ土にして積み上げるのであるが、田の土を使うことが多い。空気の出入りがよいように、膨らみをもたせて作るのである。この時子どもたちは年長者からクドの作り方やご飯の炊き方、火のつけ方、火のくべ方などさまざまなことを学んでいる。

神社
コード
4215037
鎮座地 四日市市寺方町 2264
御祭神 《主》天照大御神、《配》菊理毘売能命
祭祀 秋まつり 10月第1土曜日