遠保神社   – とほじんじゃ –

由 緒

当社は『神鳳鈔』に云う「二宮遠保御厨各三石六・九・一二月」とされる。 地名を「御田坪」と称する田があり、これが御厨田であろう。遠保は日本書紀白鳳元年(671)夏6月、天武天皇東幸の時、迹太河辺にて天照大神を望拝とあり、この川の水源であることから社号を遠保神社と称したのであろう。明治40年10月10日、三重村大字山之一色字名戸谷口無格社八幡社、同山神社を村社遠保神社に合祀の上、その社名を遠保神社と単称する許可を受け、同年同月27日合祀。

特殊神事

獅子舞神事 (現在は10月第2土曜・日曜)

 三重県北部、四日市市山之一色町に鎮座する遠保神社では、祭の前夜・当日(現在は体育の日3連休の初日夜)獅子舞神事が行われている。

 北勢地方には、椿(山本)流、箕田流、稲生流、中跡(中戸)流の獅子舞4流があるが山之一色町は箕田流を継承している。起源は明らかではないが、近隣の垂坂町・中野町に獅子舞を伝授したという記録があり、遅くとも、明治初年には始められたものと思われる。雄獅子で獅子頭が大きく、獅子の後ろは童子でなく大人が入る特色がある。

 獅子舞は、初段・起こし舞・舞い出し・別れ・小別れ・置き扇・咥え扇・角(隅)扇・花の舞(舞上げ、花の舞の短縮)の順で舞う。

 初日宵宮は、獅子舞の宿所から遠保神社までの道路沿いに行燈が立てられ、獅子舞の行列は笛・太鼓の道笛を奏で境内に繰り込む。宮司祈祷の後、拝殿前篝火の明かりで舞う獅子舞は、勇壮で見物人を幽玄の世界にいざなう。二日目は早暁から午前中、町内180戸並びに商店企業を「廻鳴らし」と呼ばれる門付けで巡り祈祷を行う。午後は神社、有志宅で舞い、最後は善導寺における宿舞で道化を入れ最高に盛り上がって舞納めとする。

 近年は、地区文化祭、地区企業夏祭り、郷土が誇る芸能大会、バイパス開通式、県外京都五社での奉納等獅子舞の機会を得、伝統芸能の披露をしている。

 かつては青年団が継承していたが、昭和51年より獅子舞保存会が発足し、小学生から60代までの男子50名で継承をしている。

 獅子舞により、遠保神社を中心にして町内はひとつになり、近隣の団地住民も巻き込んで敬神の心を育んでいる。

神社
コード
4215043
鎮座地 四日市市山之一色町 34
御祭神 《主》建速須佐之男命《合》誉田別尊、大山祇命
祭祀 秋祭  10月第2日曜日
祈年祭 2月11日
新嘗祭 11月23日