波多神社(八太)   – はたじんじゃ –

由 緒

当社は、延喜式内伊勢国壱師郡の一社。郷社。
『波多氏の氏神』
往古應神天皇の代、武内宿禰の長男である波多八代宿禰の一族が伊勢国壱師の此の地に勢力を張ったときに波多氏の氏神として祀られた。
『萬葉集「河の上の」(巻1-22)が詠まれた神社』
明日香浄御原の天皇の代、十市皇女が伊勢の神宮へ参赴の節、此の地に留められて波多神社に参られた。皇女に供奉の官女吹黄刀自が、波多(八太)の横山の巌を見て詠んだ御歌に「河上乃 湯津磐群爾 草武左受 常丹毛冀名 常処女煮手(かはのへの ねついはむらに くさむさず つねにもがもな とこおとめにて)」が有り、今も波多神社より八町斗り隔て其横山と云う山が有る。
当社は古くから「龍天宮」「龍天大明神」とも称えられている。
飛び地境内社の小山神社・塩釜神社。片野神社はそれぞれの地の尊崇を集めている。

特殊神事

【「怠ルコトナシ」龍天宮波多神社の特殊神饌】

特)5024_波多神社(八太)①

特)5024_波多神社(八太)②

波多神社の神饌は「八太村産土神御祭日献備物帳」に定められた通りの品目、数量、形状、大きさで調理され湯通しされます。これは「熟饌」あるいは「調理神饌」といわれ、近辺には例がない珍しい特別な神饌です。

鯥(ムツ)の干物・神馬藻(ホンダワラ)・榧(カヤ)の実・山芋、蕗(ふき)の薹など海山野の幸と豆腐、蒟蒻の加工品など二十三品目の大変な御馳走です。最近では入手困難な品もありますので、担当の総代は常日頃から心掛けていなければなりません。

この特殊神饌は、用いられている品目から考えると室町時代(1400年頃)から引き続いていると推定されています。長い歴史のある神様への特別なお供え物が「往古依リ千今一度モ怠ルコトナシ」の社伝により今も引き継がれています。

神社
コード
4205024
鎮座地 津市一志町八太 1187
御祭神 《主》宇賀神、天水分神、倉稲魂神《合》大日孁尊、月讀尊、應神天皇
祭祀 歳旦祭 元旦
祈年祭 2月第2日曜
例祭  4月8日
野明祭 半夏生の翌日
新嘗祭 11月23日