貝野神社(東貝野)   – かいのじんじゃ –

由 緒

員弁川支流の貝野川の東にある。勧請年月不詳。「文政7年(1824)村明細帳」に「神明・牛頭天王・八幡宮・山ノ神二社」とあり「明治5年(1872)の同帳」には「神祠神明 中之社 八幡社 山神東社 山神西社 水上社 走井社」とある。更に「員弁雑誌」には「神明宮 本社南向。牛頭天王社 神明社の内に在。八幡宮 本社東向。以上三社皆当村の産土神也」とある。古くは神明宮は村の東北の社護司塚にあった。また、八幡宮は通称つつじはらいという所にあり、阿下喜城主片山大和守信保が阿下喜城の鬼門除けとして祀ったものという。また、一説では当社は士族加治氏の鎮守神であったともいい、加治啓次郎なる者が弓矢を献上したという記録がある。

特殊神事

お身おくねり

 毎年10月の例大祭に行われる。お身おくねりは無病息災、健康安全等を祈願する神事であり、古くから行なわれている(起源は不詳)。

 例大祭前日、糯米に大豆を入れて蒸し上げ、これを若者たちが握り固めて、おにぎりを作る。若者全員が順に握り締めて一個のおにぎりを作り上げる。最後に握り締めた若者はおにぎりに杉の葉をあてがい2個の俵に順次入れていく。作る個数は1年の日数に合わせる(平年は365個、閏年は366個)。近年は東貝野地区の戸数に合わせている。

 当日の祭典後、若者たちは裸(褌)で白足袋姿となり、赤色と青色の鉢巻きをして2組に分かれる。若者たちはおにぎりを入れた2個の俵の横に付き、掛声を上げながら夫々の俵を引合ったりして境内を走り回る。中身のおにぎりを参詣者に振舞ったり又、参詣者が俵の中のおにぎりを取合ったりする。このおにぎりを食すれば病気に罹ることが無いと言われている。但し、若者たちが減少しており、3年前よりこの神事は中断している。

 「おみおく」とは俗に、おみよくと発言される供物で御身護来と書き、御身を護り来る練り物の意で、この祭ではおみおくを握り練る事。次に、俵ごと境内を練り歩く二重練りであり、厄除け神助けも多大である。これを食べれば夏病みをしなく1年中無病息災であると言われている。

   
神社
コード
4202010
鎮座地 いなべ市北勢町東貝野1481 - 2
御祭神 《主》豊受大神《合》素盞嗚尊、応神天皇、倉稲魂神、大山祇神、火産霊神
祭祀 秋祭10月第2日曜日