中臣神社   – なかとみじんじゃ –

由 緒

延喜式内社の一つであるとされる。祭神は伊勢国造の遠祖天日別命で神武天皇御創業の時の功臣である。その子孫の当国で繁栄したのは天平年中(729~)に当国人伊勢直大津等に中臣伊勢連の姓を賜ったこと等で知られるが、垂仁天皇の御代、皇大神宮が桑名の野代の宮に遷御された時、国造の建日方命が御迎しした事が見えるから、その子孫の当郡にも存在したことがしられる。その氏人が当社を創始したのであろう。古くは現在より廿町余も隔った西の方の山上にあったのを正応2年(1289)に桑名神社と同じ境内に遷座し、永仁4年(1296)同じ御殿内に奈良の春日の四柱の神を勧請合祀してから春日大明神とも称した。上古から朝廷また幕府、公家、武家などの尊敬も篤く、徳川幕府からも神領を寄進して祭礼を行ったので、その造営などもすべて桑名城主の管理であった。明治元年、天皇御東行の際、勅使を差遣されて幣帛を奉られ拝殿を内侍所とせられた。明治28年新築神社(天津彦根命外五柱)を分祀している。

特殊神事

石取祭 8月第1日曜とその前日

石取祭(いしどりまつり)

 石取御神事は、桑名神社の大祭前期桑名祭(比与利祭)の中の一神事であったのが、宝暦年間に神社の祭礼として独立したものである。

 比与利祭というのは、この祭を行うために桑名市南郊の町屋川に行き、禊祓し、石を運ぶ途中ヒョウリヒョウリと笛を吹き謡ったのから起こって遂にヒヨリ祭というようになったとされるが、諸説あり定かではない。

 比与利祭は、石取御神事、流鏑馬神事、練り物神事など合わせたものでありその起源は以下の説があげられる。

一、石占(いしうら)の説

 石によって神意を占う習俗で、石を持って重く感じたり軽く感じることにより神意を判断したり、石を投げて落ちる状態により、これを占う。

二、社地修理の説

 神社の地は海川が近く、地が低いので納涼のはじめに氏子の者が町屋川より石を拾って来て社地に敷き施したが、七夕の行事と合して徐々に盛んになった。

三、流鏑馬の馬場修理の説

 流鏑馬の馬場修理の説 比与利祭の流鏑馬神事を行うので、その馬場を修理するために町屋川より石を運んだ。 以上の諸説があるが、氏子が町屋川で禊して清浄な栗石を運んで社地に敷くのは単なる低湿の社地や馬場を修理する為のみではなく、私たちの祖先は石を生きて生長するものと考え、永遠性を認めたので、神霊の憑依するべきとものとの信仰を持っていた。

 以上の諸説があるが、氏子が町屋川で禊して清浄な栗石を運んで社地に敷くのは単なる低湿の社地や馬場を修理する為のみではなく、私たちの祖先は石を生きて生長するものと考え、永遠性を認めたので、神霊の憑依するべきとものとの信仰を持っていた。

 つまり桑名の氏人の祖先を祀るために祭場を設け、神様を迎える準備をするのが石取祭である。

 現在、石取祭は太鼓や鉦を打ち鳴らし「日本一やかましい祭」といわれ、勇壮無比な町人の姿と、豪華絢爛な祭車による祭礼が注目されるが、町屋川より清浄な栗石を運ぶ文化は継承されている。

御車祭 9月17日・18日

御車祭(みくるまさい)

 御車祭(みくるまさい)は、中臣神社の大祭後期桑名祭のことをいい、デンヤ祭やおくるま祭とも云われる。

 鎌倉時代に始まり、南北市場2台の楼車が町を練り、後年は社前の青銅鳥居の前に並び、楼上で童子によって楽が奏せられた。

 その後、戦災のため御車は焼失し奏楽13曲が今に伝わり、9月17日夕御饌祭には幣殿で、18日朝御饌祭には石畳の上で童子・伶人によって楽を奏す。

 童子は9才より11才までの男子で本役3名、新役3名にてオヒヒヤ練習をし、9月1日に打上式となる。 楽器は童子が太鼓1・羯鼓2・伶人が龍笛3・〆太鼓2にて奏楽する。

 神社役員が「さあ、御楽初めませ」と呼ぶと「座着(ざつき)」の曲を笛で吹き、「攻め」「下り羽」「音取」「渡り」の曲を交互に奏する。

 近年まで「玉鉾会」と称する伶人によって伝承され、座着・渡り・獅子初段・同弐段・同参段返・平調・音取・音取返・攻・下り羽・攻・攻の13曲が伝えられる貴重な奏楽であり、桑名市の文化財に指定されるが、平成14年を最後に後継者不足で途絶えることとなるが、再興を望む声も多く、平成27年に神社役員・桑名石取祭保存会の協力の下、5曲が神前で演奏されました。本祭礼は700年以上続く中臣神社の最も重要な大祭であり、桑名の雅楽文化の根本とされ、松平定信の楽奏も含まれる祭礼とされる。

神社
コード
4201052
鎮座地 桑名市本町 46
電話番号 0594-22-1913
御祭神 天日別命・建御雷神・齋主神・天兒屋根命・比賣神
祭祀 歳旦祭・祈年祭・初午祭・合祀社祭・石取祭・御車祭・新嘗祭・除夜祭
WEB
サイト
http://www.kuwanasousha.org/